SAW / 210SAT / at Singh's Kitchen
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SAW / 0210SAT / at Singh's Kitchen______
クラブミュージックに関連する各分野のクリエイターが集まり、Techno / Houseを軸に、自分たちの表現手段として様々なシチュエーションでのパーティーを展開するチーム《SiiNE》。
そのオーガナイザーであり、レジデントDJのRyu. Kが中心となって、同クルーのDJ/トラックメーカーの Mamoru Hamada、VJのCRACKWORKSと共に、1年前(2017)に開催したパーティー『SAW』を2/10(土)、前回と同様のヴェニュー、まさに「アンダーグラウンドスポット」という表現が相応しい、カレーとビリヤニが人気の大阪日本橋のインド料理レストラン《Singh's Kitchen》の奥に広がる、客席兼イベントスペースにて開催させる。
ノコギリ状の音の波形の名称「saw wave(鋸歯状波)」を元に名付けられたパーティーのタイトル『SAW』には、曲線を描く音の波形の名称「sine wave(正弦波)」を元に名付けられた「SiiNE」に対を成すような、そして、対極に位置するかのような意味が込められ、狙うのは、波形の形状が持つイメージ通り、SiiNEではできない削ぎ落としを試みた「尖った」表現をコンセプトに、音楽と映像による、聴覚と視覚への刺激に特化させた空間の構築だ。
「暗黒スパイシースペーシートリップ」
ヴェニューを含めた今回の内容をRyu.Kはそう表現している。
今回ブッキングされた2人のライブアクトにも注目したい。
1人は、トラックメーカーを中心に構成されたクルー、Night Safari所属で、自身もパーティー『MOT』をオーガナイズし、エッジの効いたサウンドに変則ビートを掛け合わせたトラックメイクで脳裏に焼き付くライブを楽しませてくれるPineart。
そしてもう1人は、オーディエンスに背を向け、白衣姿でユーロラックに向き合うスタイルのライブパフォーマンスが印象的な、関西のモジュラーシンセサイザーシーンを牽引する人物、UNYO 303。「一度深みにはまると抜け出すことのできない沼」と例えられるモジュラーシンセサイザーワールド。この手の電子音楽の、一般社会の中では決して高くない認知度とは裏腹な、面白さと奥深さを伝える表現としてしばしば耳にする言い回しではあるが、何もその機材や技法の話だけでなく、モジュラーシンセサイザーが生み出す音そのものを言い表しているようにも感じられる。電子回路によって生成された音は低音から高音まで隙間なくまとわり付くような質感を持ち、引きずり込まれるその感触はまさしく「沼」のようなのだ。是非とも今回の会場のような、充分な音量を確保できる空間と音響設備での体感をおすすめしたい。
加えて、忘れてはならないのが、前回に続き今回も出演のライブペイントのuemasaだ。線描を主軸にした抽象画を得意とし、止まない音の中、時間経過と共にキャンバスの上で情報量を増していく彼女のライブペイントは、毎回気付けばいつの間にか引き込まれしまい、パーティー中幾度となく、しばしの間目を奪われてしまう。「幾度となく」だ。
ここまで紹介させてもらった当日の内容ももちろんなのだが、映像をCRACKWORKSが、トラックをMamoru Hamadaが担当したプロモーションムービーや、Ryu.Kが生みだしたロゴなど、今回制作されたプロモーション素材も見逃せない。勢いに任せ開催した前回が『SAW』誕生の瞬間だったのならば、プロモーションも含め、より作り込まれた内容で開催される今回は『SAW』が立ち上がった瞬間だと言えそうだ。
仮にこのパーティーが先に続くのであれば、今後彼らがどこまで尖っていってくれるのか、やはり期待は膨らむしかない。
遠方のアーティストを迎えて開催するパーティーが主流となった現在のクラブシーンにおいて、基本としてはその手法に頼らず、芯の部分を自分たちの手で追い求め、作り上げようとする彼らの挑戦は、小難しいことはさて置いて、きっと純粋に私たちに充分な遊びの空間と時間を与えてくれるはずだ。結局はそれこそが彼らのやりたいことなのだから…。
毎週のように耳に入ってくる遠方のDJの情報が単体として誰だか分からないのであれば、誰かは分からないローカルのクルーの、フタを開けるとクオリティーの高い癖のあるパーティーを探すのも、クラブカルチャーを楽しむ手段として試してみてほしい。その中でも『SAW』は間違いなくオススメのパーティーだと言いたい。
<Text by NOFACE>
Movie....
2018.02.10.SAT
SAW
Venue / Singh's Kitchen
Entrance Fee / 1000yen (+ 1Drink Charge)
Open - Close / 22:00-05:00
Live /
UNYO 303
Pineart (MOT / Nirht Safari)
DJ /
Ryu.K (SiiNE)
Mamoro Hamada (SiiNE)
Haruki (SiiNE)
VJ /
CRACKWOKS (SiiNE)
Live Paint /
UEMASA
Curry /
Singh's Kitchen
Sound Support /
NOFACE (PLAYIN')
音楽と映像。視覚と聴覚を刺激することに特化したイベントを作りたいと発足した、”S A W”
DJのRyu.K. Mamoru Hamada . VJのCRACKWORKS は、大阪-東京でTechno/House パーティーを展開している、[SiiNE]のメンバー。
SiiNEとは違い、ただひたすら刺激的なSoundとVisualをコンセプトに、日本橋のアンダーグラウンドスポット、 Singh’s Kitchen で開催。SiiNEでは出さない、ハードでディープな一面をお楽しみください。
もちろん大阪で美味しいと有名なSingh’s Kitchen のカレーもパーティー開催中いつでも食べれます。
暗黒スパイシースペーシートリップ企画です。
<FB Event Pageより引用>
Venue
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大阪、日本橋駅より徒歩3分の堺筋沿い東側。カレーと週末限定のビリヤニが人気のインド家庭料理レストラン《Singh's Kitchen》のその奥には、隠し部屋のように広がる空間が存在している。
スタンディングでキャパシティー約30人の空間は、昼間は必要に応じてレストランの客席として使用されているが、実は個別にBARも擁したイベントスペースとしても機能させていて、インド人のオーナーが日本に移住して来た際にクラブカルチャーに衝撃を受けたのがきっかけで、彼の趣味の下これまでに少しづつ集められた、本格的なサウンドシステムや、十二分に揃えられた照明設備が常設されている。その結果「インド料理レストランの奥がクラブになっている(厳密にはクラブではない)」という謎のシチュエーションが話題を生み、しばしば大阪のアンダーグラウンドカルチャーにも名前が登場する、知るひとぞ知るパーティー開催の穴場として知られるようになった。
また、夜中のパーティーであっても、カレーのオーダーとレストラン側の利用は可能で、パーティー中に一息つけてカレーも食べられるチルスペースとしてこの空間を使えることは、それだけで全体の居心地を格段に向上させている。
そうやって冷静に観察すればするほど、これほど使い勝手の良いヴェニューは他にはそうそう無いのではないだろうか?
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Live
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Sound....
2001年、まだ「ユーロラックモジュラー」という言葉が誕生する前夜、モジュラーシンセの沼底に落ちる。
2007年、モジュラーシンセだけによるライブ活動を始める。以降、クラブやホール、ライブハウスやカフェ、ギャラリーやバー等、様々な場所でモジュラーシンセによるワークショップ、ライブパフォーマンスを披露。五線譜の時間軸から飛び出したサウンドは、聴く人を不思議な電子音の世界へ誘っている。
マニアックでストイックになりがちな電子音楽の世界において、更にマニアックなモジュラーシンセを使いつつも、ユーモアと誰でも楽しめるライブやイベント企画を模索している。
京都在住アーティストの西田彩、marimoRECORDS代表の江夏正晃らと共に、デジタル音とアナログ音が交差するユニット〝Envelope77e〟でも活動中。また、サワサキヨシヒロがプロデュースする癒しの温泉エレクトロニクスユニット〝Naturally Gushing Electric Orchestra〟に参加、2017年9月には1st.アルバム『エレクトロスパウト!』をリリース。
大須賀淳監督による日本初のシンセサイザードキュメンタリー映画「ナニワのシンセ界」に出演。「モジュラーフェスティバルvol.1〜5」、宇川直宏主宰「DOMMUNE/KANDA INDUSTRIAL」、「Kyoto Festival of Modular 2015」、「Tokyo Festival of Modular 2016」、「シンセ温泉」等に出演。
また、「THE STAR FESTIVAL 2017」では謎のセレクター“Ghost” Selectors”の一員として参加。
電氣蕎麦にてマニアックな電子音楽人を招いてのライブ&トーク「電音ハッカーズ」主宰。
Live
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ピアノ、ギター、チェロ等の演奏経験で培われた音に対する理解と、内面に焼きついたロックとアナーキズムをデジタル変換しトラックメイク。クラブやライブハウスに通いつつモードセレクターやLFO等のエレクトロニック・ミュージックに影響を受け、2012年よりPineart(パイナート)として活動を始める。メランコリックでありながら、不穏なコード感は現代的にアップデートされたプログレッシヴロックと言えよう。大阪を中心に活動するトラックメーカーで構成されているクルー"NIGHT SAFARI"の一員。自身でも、自身の趣向を色濃く反映させた不定期不定地パーティー "MOT" をオーガナイズ。
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アクリルガッシュをベースに細い線をえがく
抽象画線画描き
大阪を拠点にライブペイントを行いながら年一度の個展を目標に自分を発表する
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⚫主な個展の開催
2015/10
WAKAYAMA SALONE 2015
招待作家として有形文化財【葛城館】にて
2016/10
主に外国人のバックパッカーが集う大阪新町にある穴場ホステル【hostel64osaka】にて
2017/4-5
大阪谷六の路地裏日本茶バー【結音茶舗】にて
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2018/3
大阪谷六の路地裏日本茶バー【結音茶舗】にて
昨年”5人の作家による公開制作”作品のグループ展開催予定
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⚫物販
中崎町@LUMPS.
松屋町@Vearth_lcn
にてTシャツ、スウェットなどArt Goodsを販売中
DJ
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Sound....
大阪屈指のTechno/House Party 「SiiNE」のオーガナイザー兼レジデントDJ。
90年代後半、ミニマルテクノやアシッドテクノ、デジタルロックに衝撃を受け、自身も学生時代にシーケンサーで作曲や打ち込みバンドのLIVE活動などを経験。
2001年よりVJ Drug’on2の一人として、東京・大阪を中心に数々のビッグパーティや野外フェスにVJとして出演。TOPアーティストのLIVEやDJを間近で体験し経験を積む。
その後、2012年ころよりDJを本格的にスタートさせる。
長年、Techno House Trance 等幅広く聞いてきた経験から、パーティーやその日のフロアに合わせてスタイルを変えつつも、自分自身の世界観はブレないDJとして定評がある。
SiiNEのオーガナイザーとして,現在に至るまで、ローカルDJだけで毎回400人規模の盛り上がりをみせる「SiiNE Summer Festival」や海外アーティストを招いての「SiiNE x PIG&DAN」「SiiNE x D-NOX」「SiiNE x Steve Bug」を開催。
また、2017年にはCircus Osakaにて、Mathew Jonson、System 7、Marcus HenrikssonのJAPAN Tourにも出演。
同年5月よりSiiNE Tokyoの発足を受け、今後は東京・大阪を中心に活躍していく人物となるであろう
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DJ
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2009年よりDJ活動を開始。2013年には韓国のOctagon、2014年には代官山AIRでのプレイを果たす。
2014年、メキシコのCosmikal Recordsから初のE.Pをリリースし、そのトラックはDave Clarkeのサポートを受ける。同年、国産テクノレーベルTorqueからリリースされたコンピレーションアルバムVol.1,Vol.2ともに彼の楽曲が収録される。
Mamoru Hamada is Japanese DJ, producer. He Started DJ activities than in 2009. He played Octagon (Korea) in 2013.
In 2014, his first EP was released from Cosmikal Records, the track received the support of Dave Clarke. The same year, His tracks was released a compilation album Vol.1 and Vol.2 from TORQUE.
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DJ / VJ
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2000年頃、Detroit technoに衝撃を受け、DJとしての活動を開始。2016年、Ryutaroの誘いで大阪にてトラックメーカー・DJ・VJ・Graphic designer・Photographerが集まり発足したSiiNEにVJとして参加。
ProcessingやQuartzComposerを駆使したプログラムによるダイナミックに変化する映像制作を得意とする。
大阪を中心にDJ・VJとしてマルチに活動している。
SiiNE × Steve Bug / Sunday Session / 2016.12.11>>
動画は昨年末(2016.12.11)、ストリーミングをサポートした、Steve Bug を招聘し開催された『Siine』のもの。
現場の環境構築や配信映像のエフェクト等を手掛けた。