Hokuto Sato (Aura Music / Roundabout Sounds / Thema)
Profile
2013年、ニューヨークを代表するアンダーグラウンドレーベルThemaを皮切りに、バルセロナのNeovinyl、西海岸のRoundabout Sounds等から積極的にリリースを重ね、ジャズや現代音楽、映画音楽などを用いる美しいサンプリングセンスと、アナログ機材を中心としたプロダクションが注目を集める日本人アクト。
2014年に始動したセルフレーベルAura Musicは、リミキサーを起用せず、全てフルEP、バイナルオンリーというインディペンデントな運営を貫きながらも、ヨーロッパ各ショップでトップチャートを獲得するなど、注目が高まっている。先ごろリリースされたばかりの4番「déjà vu EP」も要注目。
Introduction
2016年、9/29(木)にCIRCUS OSAKA にて開催される『DIALS』への出演を機に、これまでの経歴や音楽に対するスタンスなどの話を伺わせいただいたので、簡単にではあるが、ここにまとめさせていただくことにする。
Hokuto Sato とはいかなる人物なのか。このテキストから多少でもその像を掴んでいただき、彼の生みだす音楽表現を楽しむためのちょっとしたスパイスにでもしていただければ幸いです。(LN)
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『一度離れてからは長年手をつけていなかったトラック制作に約半年間集中的に没頭。Thema へのファーストコンタクトでピックアップされた5曲が、自身のファーストリリースとなる』
高校の頃からクラブミュージックに触れ、トラックメイクやDJを始める。 音楽の趣向は特にクラブミュージックに限らず、現代音楽やジャーマンニューウェーブ、2000年頃からはMILLEPLATEAUX等に代表される初期GLITCHなど、幅広く聴きあさっていたという。
同時に、音楽だけでなく映画や現代美術、思想など、様々なコンテンツを掘り漁ることに無上の喜びを感じる、本人曰く「小難しいサブカル少年」だったそうだ。
大学卒業から1年後の2005年から2008年までの約3年間、東京のレコードショップ"Technique"にてバイヤーとして勤務。 退社後は一路地元の富山へ帰り、表現としても遊びとしてもクラブミュージックを遥か向こうへ遠ざけ、その後、音楽とは一切関係なくアメリカへの移住を決め、数年間ニューヨークでの生活を経験した。その間、JAZZのライブなどへは足を運んだりはしたが、やはりクラブミュージックには触れようとはしていなかったそうだ。
しかし、2012年ごろ、当時気運が高まっていたNY House リバイバルの流れの中で、その影響を受けリリースされていく作品群が耳に入り、突如湧き起こった制作意欲に身を任せ、一度離れてからは長年手をつけていなかったトラック制作に約半年間集中的に没頭。
そうして完成された10曲をニューヨークのレーベル "Thema" に送り、2013年、そのファーストコンタクトでピックアップされた5曲が、自身のファーストリリースでもある Thema 8.24『Llain EP』としてリリースされた。 ブランクを考えると制作を始めてからリリースまで、実に驚くべきスピードである。正に感性のなせる技。
Thema からリリースされたトラックのクオリティーの評価は他レーベルへも飛び火し、その後のリリースの流れはプロフィールの通り。
2014年、よりこだわりの高いリリースを実現させるためにセルフレーベル "AURA music" を立ち上げ、これまでにリリースした作品は全てヨーロッパ方面を中心に好セールスを記録している。その影響もあり、日本での流通は少量。
レーベルのコンセプトとしては「リミキサーを起用せず、全てフルEP、バイナルオンリー」というスタンスを軸に置きながらも、次の段階としては、自分以外の才能をその条件に当てはめてリリースするという動きも実はイメージしているとのこと。
しかしながら、やはり他者のリリースを目的に立ち上げたレーベルではないので、その実現にはどうも巡り合わせを待つしかないようだ。 それが明日なのか、数年後なのか、はたまた永遠にないのか…。 そしてそのこだわりと門戸の狭さこそが、"AURA music" の魅力であり良さと言えるのではないだろうか。
DJプレイは9割9部ヴァイナルを使用。 あとの1部は?DJプレイにおける独自性を生みだすために、使用できるのであればUSBに仕込んだボイスや上音のサンプルをリアルタイムで使用する、そのための余白であり、今回の CIRCUS OSAKA ではそのスタイルを聴かせてくれそうだ。
自身のトラックを織り交ぜながらのプレイは、使用頻度は状況を見ながらではあるが当然意識しているとのこと。そのためのヴァイナルカットリリースなので、当然と言えば当然である。
…以上、簡単にではあるが Hokuto Sato の略歴とトラックメイクへのこだわり、DJのスタイル、少しは掴んでいただけただろうか?
あとは当日、どのような選曲と流れで VOIDacoustics "Aiir Motion" をCIRCUS OSAKA の空間の中で鳴らし、どのように私たちを楽しませてくれるのか、指折り日々待つばかりである。
<Introduction / テキスト : LN / 校閲 : Hokuto Sato>
2014年にセルフレーベル "Aura Music" を立ち上げ、現在国内外からの注目を着実に高めているプロデューサー/ DJ 、Hokuto Sato が初の来阪!
現在、世界最先端のサウンドシステムといわれる、VOID acousticsの "Air Motion" がインストールされた CIRCUS OSAKA に登場!
北欧オーストリアの新鋭レーベル"Leap Records" や、カリフォルニアを拠点に活動するUSベテラン・ハウス・プロデューサーJoe Babyronが主宰する人気ハウス・レーベル "Roundabout Sounds" 等、国内外の様々なレーベルからコンスタントにオファーがかかり、リリースを重ねるプロデューサー/ DJ の Kensuke Fukushima と 、主に小規模やアンダーグラウンドなパーティを通して様々なカルチャーに触れ、その情報をアーカイブした構築型 WEBサイト "NOFACE" を拠点に活動を続けている LN による CIRCUS OSAKA での平日企画 "DIALS" がスタート。
初回となる今回は、過去に Kensuke Fukushima ともスプリットシングルをリリースし、今夏、自身のレーベル "Aura Music" より4番 『déjà vu EP』 をリリースしたばかりの、現在国内外の注目を高めているプロデューサー/DJ の Hokuto Sato が初来阪。
サポートのDJ に "unsound" のBeyond、フードに la iqu、フライヤーのアートワークに 服田雄介を迎え、シンプルな内容ながらも、例えばいろんな DIAL(ダイアル)を回し全ての調和するポイントを探るように、吟味を重ね組み上げられた一晩。
週末とは違った、平日だからこその、ゆとりを持った音と空間の過ごし方をお楽しみいただける木曜の夜。
そのクオリティーは平日だからとあなどれない一晩になりそうだ。
On Sale / déjà vu EP
出ました!第4弾!近年、着実に好リリースを重ね、ヨーロッパでの評価も高まり続ける注目の日本人、Hokuto Sato がセルフレーベルから第4弾をドロップ!今作はやや実験的かつシャープに磨き上げられたビートを軸に、古い映画や現代音楽からのサンプリングが、全編に強烈なドープネスを添えるいぶし銀の3トラック!恒例のPole によるマスタリングで鳴りもばっちり、フロアを渋くはめてくれそうな1枚です!バイナルオンリー!!!
(Technique)
Title.....................
déjà vu EP
Artist...................
Hokuto Sato
Format.................
Vinyl / 12inch EP
On Sale.................
Technique
http://www.technique.co.jp/item/139847,AM004.html
juno records
http://www.juno.co.uk/products/hokuto-sato-deja-vu-ep/609703-01/